画家の言葉、時代背景に寄り添うコートールド美術館展

コートールド美術館展@東京都立美術館

この展示会のポスターになっているマネの「フォリー=ベルジェールのバー」を見たくて足を運んだ。この絵はよく対話型鑑賞にも用いられる。要素も多いが見れば見るほどに不思議な感覚を覚える。実際実物をみたらどんな感覚を持つのか。それが楽しみだった。

今回の展示には新たな鑑賞方法として、作家の言葉に、時代背景に寄り添って鑑賞する部分が面白かった。また有名どころの印象派、ポスト印象派の絵も来日しておりその本物をみるとドキドキした。特にマネの「草上の昼食」も実際の筆の運びや色彩の感じ、私が思っていた以上に印象派と言える絵だった。私はもしかしたらマネが好き?好きというより不思議な感じに引き込まれる。

そしてやはり、一番人だかり。マネの「フォリー=ベルジェールのバー」本物を見れば見るほど絵具の彩度が高いので詳しく見ることができる。鏡に映されたバーの人々の様子。バーの賑わう音、華やかな様子が伺える。バーガールの美しい肌とその胸元に飾られた花。鏡越しに映る男性。口説いているのか。ただ注文しているのか。なんとも言えないバーガールの表情は気になっていたが、鏡に映された世界は、私には厳しく寂しい世界に感じた。鏡。虚構な世界、人の心、様々なものを反映する。次回この絵を対話型鑑賞で用いるときまた違う感覚でファシリできそうだ。