様々な魅力を持つ「ジャン=ミシェル・バスキア」

バスキア展 MADE IN JAPAN© @ 森アーツセンターギャラリー

大盛況だったバスキア展。休日だったこともあり、チケット購入に約1時間待ち、入場制限で30分待ちの状態だった。前売りチケットを購入しておいて助かった。私にとってバスキアとは昨年ZOZOの元社長前澤氏が高額な金額でバスキアの絵を落札したアーティストスト。詳しくは知らなかった。今回日本初の本格展示、MADE IN JAPAN©というタイトルから興味を持ち足を向けた。

アカデミックではない彼の作品。いくつかの作品を見ていくとどんどんバスキアという人物に私は興味を持った。もちろん色彩の美しさや作品からあふれるエネルギー、純粋さなどはもちろん伝わってきた。バスキアのいた時間のニューヨークも感じるし、音楽も感じる、彼の背景にあるものが伝わってきた。作品の背後に様々な意味を含ませ、複雑で多くの謎をこちらに向けてくる。黒人としてのアイデンティティ。思い返してみるとこれだけ黒人が主人公の作品を今まで見たことがない。その絵に描かれた言葉の数々。今回のタイトルでもあるMADE IN JAPAN©。Yenという文字が印象的で象徴として書かれている。1980年代の日本円の価値の上がり続けた様子、アート市場の活況、様々な要素が絡み合ってくる。

ここを尋ねる前、私はバスキアを感覚の人と捉えていたが、展示を見終わって、繊細で、優しく、孤独であり論理的な人であるようにも感じた。様々な魅力あふれる作品に出会えたことに感謝。