”新”はNewでなくUPDATEDだった

新・北斎展@森アーツセンターギャラリー

会期初めに奇想の系譜とセットで購入した新・北斎展。会期終わりは混みそうなので早く行きたかったが、このタイミングになってしまった。本当に混んでいて、前売り券を持っていなかったらゆうに1時間は待つことになったと思う。

何がNewなんだ?と思っていたが、北斎が画業をはじめ名前を変更し90歳まで書き続けながら変化、UP DATEし続けたということらしい。確かに英語表記はUPDATED。納得である。それにしても結構な作品の展示量だった。しかも作品が小さいので目が疲れた。北斎の画業人生と共に歩む旅であった。作風の変遷が6期に分けて春朗期(20〜35歳頃)、宗理期(36〜46歳頃)、葛飾北斎期(46〜50歳頃)、戴斗期(51〜60歳頃)、為一期(61〜74歳頃)、自由な発想と表現による画狂老人卍期(75〜90歳頃)その時々に夢中に挑戦したものなどがわかりやすかった。しかしながら私が一番印象に残っているのは富嶽三十六景の木版だ。木版自体が芸術で、その版から空間を感じた。刷ってしまえば色もつかずただの白だが、版には空の空間が彫り込まれていた。うまく言えないが彫から時間と空間を感じた。だからこそ刷り上がった時に躍動感、や緊張感の表現ができるのだと感じた。今回の目玉の肉筆「弘法大師州法図」は大きさも圧巻だった。北斎作品を人生と照らし合わせて見ることで今までの、浮世絵の北斎とはイメージが変わる展示会となった。