聴く、傾聴について考える➀

対話型鑑賞を行う際、一番大切だと感じるのは発話してくださった方の話を聴くこと。聞くではなく、心をこめて聴く。頭では理解していてもなかなかうまくはいかないもの。人は自分のことを理解してほしい、尊敬してほしい、自分に関心を向けてほしい、愛されたいという欲求がある。私も言葉を拾うときに表面の言葉だけを拾い上げてしまうことがある。春という季節。春という言葉がでてきただけで本当に話したいことは何なのか?例えば、「春だね」→「うん。」これは聞く。ただ耳に入った言葉をとらえただけ。次に笑顔で「春だね」→「うれしそうだね」と返す。その嬉しいことを話したいのだ。更にしょんぼりした顔で「春だね」→「春はそんなにすきではないの?」と返す。春がゆうつな理由を話してくれるだろう。話す人の表情、声のトーンから本当に伝えたい気持ちに心を傾けなくてはいけない。事実より気持ちによりそわなくては本当の意味で何が話したいのか聴くことは難しい。

また、聴く心を妨げる厄介なものの存在。それは心のどこかで「正しくなければならない」と思っていることだ。大人からそういう考え方で育てられ教育を受けてきたからだ。自分が正しいとは、相手が間違っていることを指摘することでもある。自分は正しいという呪縛にとらわれてはいけない。強くあらねばならない、正しくあらねばならない、課題解決しなければならい、ねばならないお化けに取りつかれてしまう。まずは、自分のありのままの姿を受け入れなければスタートできないと感じるところに今ある。