オランダ黄金時代とフェルメール

上野の森美術館で開催のフェルメール展。やはり大人気。今回の展示ではフェルメール作品30数枚あるうちの8点が来日。

オランダがスペインから独立し、フェルメールの生きた17世紀はまさに世界の中心。貴族や王族だけが描いていた肖像画も裕福な商人たちにより多く描かれることとなった。第一章の肖像画にその時代の豊かさが見て取れる。また、今回面白かったのは17世紀オランダ絵画は光が美しく表現されているのに音声ガイドでは絵の細部に描かれた戒めの意味を知ることにより、より物語性が広がる部分もあった。

一番印象的だったのは、ヤン・ウェーニクスの”野ウサギと狩の獲物”ウサギの表現があまりにもリアルで、まだウサギの体温を感じるし、少しこぼれた血が怖い。当時狩りの絵が流行っていたとあったが、私は家には飾りたくはないと感じた。

最後に登場フェルメールの部屋。フェルメール8点だけの部屋。贅沢だ。これだけざっと見られることに感謝だ。フェルメールの描くファブリックは美しい。柄も細かく描かれているし質量を感じる。そして何よりもハイライトの白がとても効いている。シャープさや緊張感、光の美しさを演出していると感じた。

美術館を出て気が付いた。私の服装はからし色のシャツ。濃いめのブルージーンズ。意図してはいなかったがフェルメールカラー。ちょっと笑ってしまった。