モノクロの世界。大理石からうまれた身体美!

国立西洋美術館で開催の「ミケランジェロと理想の身体」を訪れた。乳白色の大理石を際立たせるために背景は黒くセッティングされている。立体彫刻なので360°観賞出来る。光のあたり具合により様々な印象を受ける。神話などあまり詳しくないのでなかなか鑑賞がスムーズに進まない。しかしわかったのは、古代から様々な人により身体美の追求がなされてきたことだ。子供なのに腹筋が割れている(笑)それが時代とともに変わりゆく。

ミケランジェロのダヴィデ像。しかも制作途中。ダヴィデorアポロ?生前の文献でさえ解釈がわかれているという。また、フィレンツェでメディチ家の庇護を受けていたミケランジェロ。しかし、メディチ家の追放と市民による共和制などなかなか難しい時代に制作されたようだ。あの天才、ミケランジェロのノミ跡がナマでこの時代に見られるとは!あの大きな大理石のなかから身体美を掘り出すなんて。どうやったら頭の中に3Dがイメージできるのだろうか。まず、大きくとらえ細部にノミがはしりだんだん滑らかになっていく様子がよくわかる。

ミケランジェロを出て常設展に入ると、今度は黒のロダン。古代からはじまりロダンへ到達すると身体美の表現がこうなるのか。もちろん、大理石とブロンズ像ではそもそも素材が違うが重心の置き方、体のひねりなど共通する点が多く見られた。特別展からの常設展。素晴らしい流れだった。