横山大観展 行ってきました

大盛況の横山大観展。横山大観をしっかり見たことがなく会期終了も間近ということもあり、足を向けた。人が多いこともあり気に入った作品を、隙間を見つけてはじっとみる。やっぱり本物は圧倒的なパワーを感じる。よくみればみるほど胸が高鳴るような気分になった。全体的に雲、霧、川、海の表現がそこはかとなく深くて面白い。第1展示場でそう感じていたが、第2展示場でそのことがわかった。「生々流転」40mを超える大作だった。水のはじまり、真ん中、終わりと描かれていた。詩を読むような感覚。水のなり代わり。最後の黒が空間とまじりあうような、時間と空間を超越してしまいそうな雰囲気が、私には自然の持つ大きな力に感じた。また、他の絵も生き物、特に人間が小さく描かれてあり、人間のいとなみが自然の中ではちっぽけなのだ。「夜桜」「紅葉」と大作がある。2作品とも左から右へ時間が流れているようだ。「夜桜」の右では桜吹雪というより質量のあるモノのようにどんどん降り落ちている。なぜそう感じるのか。きっと桜の花びらが直線的に落ちているからだ。そして緑の木々が増え地面に桜の花びらが敷き詰まっている。祭りの終焉だ。「紅葉」葉がどんどん川に流され小さな滝つぼのようなところに落ち、もう上がってくることはない。そんな気がする。その水しぶきの躍動でクライマックスを感じる。その上に白と黒の鳥が象徴的に描かれ、私は魂が鳥に形を変え昇天していくように感じた。なかなかの見ごたえ。ストーリーがどんどん湧いてくる。大観先生。生誕150周年だそうですが後世まで素晴らしい作品を残していただき感謝します。横山大観。その人の人生に非常に興味が沸いた。

ちなみに東京国立近代美術館ではH30年5月27日までだが、H30年6月8日~7月22日は京都国立近代美術館で開催される。

是非のぞいてみてください。